現存天守閣としては最古の建築様式を持つ平山城。
別名を「霞ヶ城」といい、その名の通り、
春の満開の桜の中に浮かぶ姿は幻想的でひときわ美しい。
城郭建築の初期のものであることがうかがえる望楼式天守閣となっている。
城の中に通し柱は無くいくつものむき出しの柱が組み合わさって3階建てを形成しており、特に区画も無く、物見やぐらとしての様相が強く、居城としての趣は無い。
屋根瓦が全部石瓦で葺かれており、全国にも稀な特徴を有している。
また、石垣が野面積みという古い方式で隙間が多く、粗雑な印象ながら排水が良く大雨に強いと言われている。
織田信長の家臣であった、柴田勝家の甥、柴田勝豊が初代城主。
昭和9年に国宝指定されたが、昭和23年福井大震災により倒壊。
昭和25年需要文化財の指定を受け、昭和30年に修復再建された。
現在は16名のボランティアガイドを有し、観光客の興味に充分対応している。